こんにちは、防府市の主婦なんたんです^^

山口県の国宝9件の中うち5件が防府市に。
しかも防府市の5件の国宝のうち、なんと4件が毛利博物館に所蔵されている!」
って、ご存じですか?

建造物のような目立つ国宝ではありませんが、文化的な価値のあるものが合わせて5件もある防府市。
そのうち4件が毛利博物館にあるなんて、地元民もほとんど知っていない事実では?
子どもたちも学校で地元にある国宝のこと、聞かないみたいですしね(;^_^A

つぶた
つぶた
なんてもったいない、なんで教えてないんだろう?不思議だなぁ・・・
なんたん
なんたん
お宝が盛りだくさんの毛利博物館をもっと地元民にも県内外の方にも知ってもらいたいね!

と思い、今回は娘と毛利博物館に行ってきました。
毛利博物館の歴史や見どころをご紹介しますね。

毛利博物館とは?どこにある?

毛利博物館は防府天満宮から車で5分、徒歩20分ぐらいの観光にも便利な場所に立地しています。
防府天満宮には参拝したことがあっても、その周辺の名所や史跡を訪問したことがある方は少ないかもしれませんね。

博物館といえば四角くて大きな建物、というイメージがあるかと思いますが、毛利博物館は全く違います。
がっしりとした立派な黒い瓦ぶきの建物、こちらが博物館の入り口。
旧長州藩主毛利家の本邸の一部が博物館として公開されているんです。

毛利家本邸は庭園と邸宅があり、庭園と本邸あわせて「毛利氏庭園」として国の名勝に指定されています。
毛利氏庭園は防府市の紅葉名所としても知られているんですよ。

庭園の一部は無料ですが、邸宅の庭園と博物館の見学は有料です。
博物館(本邸)のみ、庭園のみ、博物館と庭園共通、からお好きなコースを選んで見学できます。

入館料はこちらです。

博物館のみの場合 大人700円、小中学生350円(国宝展示期間中は大人1,000円、小中学生500円
庭園のみの場合 大人400円、小中学生200円
共通券の場合 大人 1,000円、小中学生 500円(国宝展示期間中は 大人1,200円、小中学生600円)

※団体(20名以上)1割引

毛利博物館の所蔵品はおよそ2万点!国宝は?

毛利博物館の所蔵品は?

毛利博物館の所蔵品は、毛利家から寄贈された国宝4件をはじめとする家宝。

国宝は、
室町時代に活躍した水墨画家で山口にゆかりの深い雪舟による四季山水図をはじめ、菊造腰刀・同拵、古今和歌集 巻第八、史記呂后本紀第九(書跡)。

(特別展『国宝』パンフレットより)

雪舟が実際に四季山水図を描いた山口の地でその実物を見ることができるのは、感慨深いことだそう。

毛利博物館に収蔵されている国宝は、通年展示されるのではなく毎年紅葉の時期に合わせたころに「特別展 国宝」として公開されます。

つぶた
つぶた
2022年の特別展『国宝』は、10月29日(土)から12月5日(月)に開催するよ!
なんたん
なんたん
なんでも鑑定団で鑑定してもらったらいったいどのぐらいの値段がつくんだろう、とか考えるわたしは不届きものですね・・・

わたしと娘も11月に国宝展を見てきました!
行ってみたときは伝雲谷等顔による「四季山水図」が展示されていました。

展示品は写真撮影禁止になっているので、パンフレットの写真しかお見せできないのが残念・・。

館内には国宝のほかにも、毛利家の嫁入り道具など多くの美術品が展示されていました。

どちらかというと国宝よりも、現代とはまったく違う豪華で美しい嫁入り道具の数々に興味津々。
当時の華族の生活の豪華さを感じられますよ!

(博物館内写真はおいでませ山口写真館より)

国宝のほかにも重要文化財や県指定文化財、歴史的な資料や美術工芸品などおよそ2万点が所蔵されており、年に何回か展示品を入れ替えながら企画展を開催しています。

大正レトロを感じられる旧毛利邸

毛利博物館で何よりうれしいのは、博物館が旧毛利邸の一部にあるので、所蔵品だけではなくて旧毛利邸内を見学できるということ。

大正期の華族の生活を垣間見れるセレブな空間に浸りながら、毛利家の所蔵品も拝見できるという豪華さ。これは貴重です。
一般の博物館と違う趣を感じられるんですよ。

つぶた
つぶた
とはいっても、国宝や文化財といった歴史的な名品を見てもよくわからない…という方もいるんじゃないの?
なんたん
なんたん
かくいうわたしもそんなに文化財には詳しくなく、さらには子どもたちはもっと関心がないのよね・・・

そんな感じでも毛利博物館、楽しめるの?とお思いかもしれませんね。

はい、そこまで文化財に関心のないわたしがお伝えしましょう!

なんたん
なんたん
ふつうの博物館よりも、かなり楽しめます!

じつは先日毛利博物館に入館するまでは庭園ばかり見学していたんですが、はじめて博物館チケットを購入して旧毛利家本邸を見学し、びっくりしました!

これが近代の華族の邸宅なのか・・・!なんと豪勢な!
ものすごい敷地の広さに開いた口がふさがらない、レトロな建築の中で自分が大正期にタイムスリップしたかのような気分に浸れ、ご満悦。

なんたん
なんたん
とにかく広い!
畳の枚数を数えたら一間が20畳もあったよ・・・うちのリビングが何個入るかなー (笑)
つぶた
つぶた
本邸は書院造り様式で総ヒノキ造り、当時の建築技術の粋を極めた建物なんだって。
日本書紀に「ヒノキは宮殿に使いなさい」って書かれてるぐらいの木材なんだよ

本邸は1階には唯一の洋室である応接間、女中さんの部屋などもあります。
とにかく広い、豪華に尽きます(笑)

階段をのぼって2階の縁側からは、庭園と防府の街、はるか瀬戸内海が見渡せます

訪問した日は小雨模様だったので見晴らしがよくなかったのですが、それでも木々の葉が色づき始めた庭園と防府の街を一望できて、なんと気持ちがよかったことか。

ずっと縁側からこの景色を眺めて、できることならば独り占めしてしまいたい・・・。
そんな気分になってしまうほどでした。
これがお天気の良い日だったらどうだったんでしょう、居座るぐらいだったかも(笑)

旧毛利邸・井上馨が土地を選んで建てられた

庭園と邸宅があるこの場所は、旧長州藩士で明治政府の要職を担った井上馨が選定しました。

長州藩最後の藩主であった毛利元徳公は、毛利家の本拠地を山口の「土地健康にして且つ交通便利の地」にすることに定めます。
定めに従って井上馨らが選んだのが、土地がよくて交通の便がよい、この多々良の土地だったのです。

つぶた
つぶた
井上馨が用意した土地は、庭園84000㎡、本邸約4000㎡なんだって。
なんたん
なんたん
家の延床面積の全国平均は127㎡らしいよ。毛利氏本邸は現代の家の約30倍。広すぎる・・・
つぶた
つぶた
総工費は約38万円。今のお金に換算すると150億だって!うひゃー

この本邸は明治25年に着工したものの、日清戦争と日露戦争が勃発して工事が一時中止に。
大正元年にあらためて着工し、大正5年にようやく完成したそう。

戦争による危機を乗り越え、通算25年あまりをかけて完成した御殿です!
莫大な時間とお金を投じて完成した毛利氏本邸は、現在重要文化財に指定されています。

壮麗な本邸には完成直後に大正天皇が宿泊し、その後も何度か天皇、皇后が宿泊されました。
歴代の天皇が寝泊りされた公居間(こういま)も、中には入れないけれども見学できます。
これもまた貴重ですね^^

毛利博物館(旧毛利家本邸) 施設詳細

所在地 防府市多々良1丁目15-1
問い合わせ先 TEL0835-22-0001 (公財)毛利報公会
開館時間 9時~17時(入園は16時30分まで)
休館日 12月22日~31日
博物館入館料 大人700円、小中学生350円
特別展「国宝」開催期間は大人1,000円小中学生500円
団体(20名以上)1割引
駐車場 およそ120台(無料)、EV充電あり
トイレ 本邸内にあり、駐車場にもあり(駐車場はバリアフリートイレ)
その他 車椅子貸し出しあり
アクセス 山陽自動車道防府東インターチェンジから車で20分
山陽自動車道防府西インターチェンジから車で20分
JR防府駅てんじんぐち(北口)から防長バス阿弥陀寺行き6分【毛利本邸入口】下車
※バスは便数が1日9便です。防府駅にはレンタサイクルもあります。

まとめ

「灯台もと暗し」ことわざにもありますが、地元のすばらしいものって知らないことが多いですよね。

防府に引っ越してきて8年。
もうすぐ9年が経とうとしてますが、毛利氏庭園を初めて知ったとき、「こんな素晴らしい場所が防府にあったなんて!」と子どもたちと超ハイテンションになったのを覚えています。

そして毛利博物館(旧毛利邸)。
国宝が4件も所蔵されてて、所蔵品も邸宅そのものも大変価値のある貴重なお宝です。
もっと地元の方に知ってほしいな・・・って感じました。

地元だけどまだ行ってみたことないなーって方は、ぜひぜひ足を運んで邸宅の2階から防府の街を見渡していただけたらと思います。
お殿様気分を味わってみてください^^

あわせてこちらの記事もどうぞ。

毛利氏庭園もみどころがいっぱいです!
毛利氏庭園・毛利博物館【防府市】見どころ・駐車場・ランチをチェック